クラリネットのキーをピカピカに磨き上げました!管楽器リペアマンというお仕事 5

今日は、クラリネットのお手入れの話題です🎶
気づけばクラリネットのキーが黒くくすんでいた…という経験、ありませんか?その原因と予防法、そして今回の磨き上げた体験をまとめてお届けします!


🕵️‍♂️ なぜキーが黒く変色するの?

クラリネットのキーが黒ずんでしまうのは、主に硫化が原因です。
演奏中に手汗や皮脂が付着したり、空気中の水分や硫黄成分と銀メッキ・銀製のキーが反応したりすることで、だんだんとくすみや黒ずみが広がっていきます。特に湿度が高い環境では酸化や硫化の進行が早くなり、気がつくと見た目が残念な状態に…。

使ってるうちに黒くなっていきますね。

🌡 湿度と変色の関係

湿度が高いと、空気中の水分が銀と硫黄成分の反応を助長し、変色がどんどん進みます。
ですから、湿度が低い環境に置いてあげることで変色を抑えられるのは本当です!

ただし、注意が必要なのは低すぎる湿度もNGということ。クラリネットの管体は木材(多くはグラナディラ)でできているため、湿度が極端に低いと木が乾燥しすぎてひび割れの原因になってしまいます。理想は湿度40〜50%程度。乾燥剤や調湿剤をうまく使って、湿度を保つのがおすすめです。

黒いからと言って、音が悪くなるなんてことはないようです。

✋ 黒ずみを防ぐためのポイント

毎日のちょっとした心がけが、楽器の美しさを長持ちさせます!

演奏後は柔らかいクロスで必ず拭き取る
 → 手汗やホコリが硫化の元になります。

乾燥剤・調湿剤をケースに入れる
 → 湿度管理をしっかりすることで変色を防ぎ、木材のコンディションも保てます。

硫化防止剤をケースに一緒に入れる
 → 黒ずみが広がる原因となる硫化を抑えてくれます。

長期間放置しない
 → 時々ケースから出して空気に触れさせ、楽器の状態をチェックしましょう。


✨ 実際にピカピカに磨き上げてみました!

今回は、全タンポ交換に合わせてキーをピカピカに磨いてみました!

ピカピカに蘇ったクラリネットを見て、思わず「おおおーーー、気持ちいい!」と感動しました😊
見た目がきれいになるだけでなく、吹き心地まで気持ちが良くなります。
楽器を大事に手入れすることで、さらに演奏が楽しくなりますね。


💡 まとめ:湿度管理と日々のケアが変色予防のカギ!
クラリネットはとても繊細な楽器です。湿度を適切に保ち、こまめにお手入れをしてあげることで、長く美しい状態を保てます。
皆さんもぜひ、今日から少し意識してみてくださいね🎵

さらに詳しい手順や動画が見たい方、質問がある方はぜひコメントやメッセージでお知らせください!
それではまた次回のブログでお会いしましょう!🎷✨

この記事の著者


管楽器リペアマン

服部 悟

服部 悟
岡山県出身。10代の頃より吹奏楽に親しみ、専門学校卒業後、楽器店勤務を経て独立。
2000年代より本格的に管楽器修理・販売・教育事業に携わり、現在は「株式会社服部管楽器」および関連スクールの代表として、多くの奏者とリペアマンを育成している。

自身の現場経験を活かし、リペア職人の社会的価値向上を目指して活動中。
noteに活動記録あり https://note.com/hattorikangakki


吹奏楽部募集中
吹奏楽部募集中

あなたの吹奏楽団の魅力
全国に届けませんか!


コメント

コメントする

目次