管楽器リペアマンというお仕事#1

こんにちは。服部 悟と言います。
私はこれまで、管楽器にまつわるいろいろな仕事をしてきました。
演奏する側というよりは、楽器を直したり、届けたり、支えたりする側です。
その中でも、特に「リペアマン」という存在について、もっと多くの人に知ってもらいたくて、こうして文章を書いています。

■ 楽器の“お医者さん”
リペアマンは、トランペットやクラリネットなどの管楽器を修理・調整する専門家です。
音が出なくなった、キーがうまく戻らない、音程が不安定…そんなときに頼りにされる“楽器のお医者さん”です。
バラして、直して、組み上げる。
見えないところまで丁寧に見て、また演奏できるようにする。
その仕事は、静かで、地味で、でもとても誇らしいものです。

■ 女子リペアマンも増えています
「工具って難しそう」
「手が汚れるのはちょっと…」
そう思う人もいるかもしれませんが、最近は女性のリペアマンも増えてきました。
手先が器用だったり、細かい作業が好きだったり、
「人のために役立ちたい」という気持ちがある人にとって、リペアの仕事はとても向いています。

■ 音楽を支えるもうひとつの選択肢
演奏することだけが、音楽に関わる道ではありません。
「自分は目立つのは苦手だけど、音楽には関わっていたい」
そんな気持ちを持っている人にとって、リペアマンという仕事は、実はすごく相性がいいんです。
誰かの“音”を取り戻す。
誰かの“音楽”を支える。
それが、リペアマンの役割です。

■ これから、少しずつ
こうして書いていると、伝えたいことがどんどん湧いてきます。
なので、これから不定期ではありますが、リペアの仕事や道具の話、実際の現場のことなど、少しずつ更新していきたいと思います。
リペアマンっておもしろそうだな、
楽器の裏側ってこんなふうになってるんだ、
そんなふうに思ってもらえたら嬉しいです。
どうぞ、次回もお楽しみに。

この記事の著者
管楽器リペアマン
服部 悟
服部 悟(はっとり さとし)
岡山県出身。10代の頃より吹奏楽に親しみ、大学卒業後、楽器店勤務を経て独立。
2000年代より本格的に管楽器修理・販売・教育事業に携わり、現在は「株式会社服部管楽器」および関連スクールの代表として、多くの奏者とリペアマンを育成している。
自身の現場経験を活かし、リペア職人の社会的価値向上を目指して活動中。
noteに活動記録あり https://note.com/hattorikangakki
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